冬コミ会場や大阪、ＲＡＧ－ＦＥＳ８会場で見かけた人も多いかと思われるこのポスター。
http://www.pref.osaka.jp/yakumu/madoku/yakuran/gennga.htm
実は、めいどいん東京発行の「ＲＯぷれいやーずはんどぶっく」でいつも表紙を飾って
頂いているリリカルマジカル（http://www.lyricalmagical.jp/）の河南あすか氏が
受託したお仕事の一環として、ＭＤＭＡを中心とした薬物乱用を呼びかけるものなのですが
萌え絵のために、絵だけが先行して話題になっています。
が、一部では批判もあるみたい。こんなの効果無いよとか対象が間違ってるとか。
そうでしょうか？ 少なくとも、このポスターについてネットで意見した段階でこのポスターの
目論見は果たされていると思われます。なぜなら、ネットでこう思ったと発言することは
それを見た故の反応だからです。その反応発言はまた別の方が見て思うことがあれば
トラックバックが発生し、以後連鎖的に波及していきます。ネット時代ならではですね。
では対象層はどうか。そもそもこのポスターはコミック世代に向けられているそうです。
ということは、３０代より下が当てはまります。上の世代は今回は当てはまりませんが
コミック絵というのは対象層の人にとっては自分の好みのイラスト調には強い関心を示します。
最近の傾向では男女関係なく可愛い絵が好まれるようです。では、そんな絵調で訴えられる
ポスターはどうか。良くない言い方ですが、いーっぱい釣れたようです。
でも、いいんです。すくなくともこのポスターの文面は読んでるでしょうから。
これがキッカケでＭＤＭＡなんて薬物があるんだと知る機会だけでも十分な効果だと思います。
薬物の多くはいかにも違法性の無さそうな名前が付けられて手を出しても問題が無さそう
に聞こえますが、実は覚せい剤、麻薬と同じ類似薬物なのです。
当然ながら、使用すれば違法ですし、使用した影響は家庭崩壊や身体や脳神経系に重大な
ダメージを及ぼします。近年の傾向では、ドラッグがカッコイイだとか、痩せるだとか
流行だからと使用する事例が増えているそうです。
・ドラッグを使用するのがカッコイイ？→ドラッグにしか頼れないなんて情けない
・ドラッグで痩せる？→それは痩せるんじゃなくてカラダが痩せこけてボロボロになるからですよ
・流行ってるから？→はやりに流されてるだけで自分を見失っていますよ
と、現実はこんなものなのです。たまにテレビで薬物特集なんかがありますが、使用者を見ると
なんともまあ、まるで病人（ある意味では要治療の人なので病人ですが）のように無気力です。
あんな風に自らなりたいと思って見る人は少ないでしょうが、安易に使用され過ぎですね。
めいどいん東京は薬物対策で一生懸命な大阪府健康福祉部薬務課麻薬毒劇物グループを応援しています。